SDGs踏まえた次期青森県基本計画を!

国連の持続可能な開発目標SDGsがゴールとしている2030年へ、折り返しの年となりました。青森県が目指す誰ひとり取り残されない社会へ、人々の希望や夢、期待を支えていくため、私はSDGsを踏まえた次期青森県基本計画策定を求めました。県は答弁で、SDGsの理念を踏まえ施策の展開を基本計画に位置づけるとともに、青森県SDGs取組宣言登録制度の運用等を通じて県民への認知度向上を促していくことを表明しました。

住民参加で地域公共交通の検討を!

10月に入り、輸送密度が低いローカル線の存廃を検討する、国の制度が始まりました。自治体が設置する法定協議会か、国が設置する再構築町議会において、鉄道ローカル線の存廃が検討されることになります。バスやタクシーの運転手不足もあり、代替交通の維持も容易ではありません。少子高齢化が進むなか、判断を誤ると地方自治体の存廃にも直結する課題です。青森県では豪雨災害で被災した津軽線をはじめ、5路線7区間が検討対象に挙げられています。昨年の豪雨災害で被災した五能線は既に復旧していますが、同じく被災した津軽線は復旧されず放置されたままになっています。鉄道事業者は公共交通事業者としての使命を果たすべきです。住民参加の地域公共交通の在り方を、時間を掛けて検討すべきと考えます。結論を急がせる国の方針が、地方都市の衰退を加速させてしまうことを怖れます。

変則交差点の交通安全対策を促進!

初めて訪れるドライバーが戸惑う変則交差点が、青森県内各地にあります。むつ市仲町の五差路交差点は、危険度の高い交差点で、安全対策を求める声が多くのむつ市民から寄せられていました。住吉としひろ市議会議員と青森県警察本部に改善を要請したところ、安全対策の第一段として道路標識表示が新しくなりました。仲町五差路交差点は特異な交差点でもあることから、ラウンドアバウト導入を県警察とむつ市に求めていきたいと思います。

再生可能エネルギー導入促進を!

地域との共生を図り再生可能エネルギー活用を通じた産業創出を促進する「地域脱炭素化促進事業制度」が運用されています。景観や動植物の生態系に影響を及ぼす規制すべきエリアと、導入を促進すべきエリアを市町村とともにゾーニングし、県は事業構想段階から合意形成に関与していくべきです。再生可能エネルギーの活用促進を図るため、県庁組織の見直しを提案したところ、戦略的な組織体制の構築へ見直すことを表明しました。

温泉文化ユネスコ無形文化遺産登録を!

日本固有の温泉文化の価値を発信し、観光産業の強化に繋げるため、「温泉文化ユネスコ無形文化遺産登録」を目指す活動が進んでいます。登録推進議員連盟や応援する知事の会も設立され、青森県も会員になっています。令和6年2月の国内候補選定と、令和8年度登録を目指しています。県内の温泉地や温泉施設と推進組織を発足させ、機運醸成をとの私の提案に、県は温泉地と連携して登録にむけた機運醸成を図っていく考えを明らかにしました。

あじさいロードを避難路として活用!

昨年8月の豪雨災害では、国道339号三厩地区で9日間通行止めとなりました。この間、津波浸水想定区域にある国道339号と並行して高台にある一般県道三厩停車場竜飛崎線(通称あじさいロード)が、緊急物資の運搬や避難路として活用されました。この経験から、通称あじさいロードを通年通行できるようにして欲しいと多くの住民の皆さまからご要望戴き、県に外ヶ浜町との検討を要望していました。これまで検討を重ねた結果、国道339号と通称あじさいロードを繋ぐアクセス町道との交差点部四箇所を除雪し、避難用のスペースを確保するとともに、あじさいロードの積雪量を一定量以下に保つ実証実験を、外ヶ浜町と協働でおこなうことを表明しました。

青森市上野地区安全確保へ検討開始!

青森総合流通団地や青森中核工業団地へのアクセス路であります、主要地方道青森環状野内線上野地区は重要物流道路に指定されていながら、冬期間は吹雪によるホワイトアウト等により交通事故が毎年発生しています。小中学生の通学路でもあるため、歩道の安全確保と防雪柵設置を上野町会より要望されていました。県は土地の現況調査と気象状況調査をおこない、防雪柵設置を含めた安全対策を検討することを表明しました。