井上 靖 著「北の海」中央公論社刊
日本の文豪・井上靖氏の自伝的長編小説
1968年12月9日から東京新聞ほか5紙に340回にわたり連載。石川県金沢市を舞台に、旧制四高生のバンカラ生活を描いた青春讃歌。
ステイホームが求められる今週末、ゆったりとした昭和の空気に浸ってみてはいかがでしょう。(^-^)v
今日ご紹介する心に残る一書は、映画脚本家リー・ホールの「天使にさよなら」です。
階級制度が色濃く残るイギリスを舞台に、不器用な父親と繊細な11歳の少年ジミーが、お互いに愛情をうまく伝えられず葛藤しながら、心のふれあいを通じ成長していく姿をやさしく描いた、父と子の感動の物語です。
映画化された作品だけに、肩肘張らずゆったりとした気分で読んで戴ける作品だと思います。(竹書房文庫)
#ブックカバータッチ
青森市内にお住いの大先輩の渋谷 進さんから声を掛けていただきました。
奨学金とアルバイトで生活費を賄っていた学生時代、ささやかな楽しみが書店巡りでした。その頃購入した文庫本のなかから今日の一冊は、ヴィクトル・ユゴー著「九十三年」。上下二巻を改めて手にして、先ず文字の小さいことに驚きました。若いということは、それだけで偉大なことだと実感。
ユゴーが国外追放のなか、構想から実に十年の歳月をかけて書き上げた大作。フランス革命を舞台にしているものの、歴史小説というより、ヒューマニズムの人間群像を描いた人間小説という言葉が相応しい。
令和という時代の転換点に立ち、ウィルス感染症の脅威に世界中が立ち向かう今、示唆に富む一書ではないかと思います。読む者を飽きさせないユゴーワールドに包まれてみてはいかがでしょうか。( ^^) _U~~
公共交通機関として通勤通学や地域住民の生活を支えている青い森鉄道(株)の千葉耕悦社長と先週お会いし、新型コロナウィルス感染症による影響と求められる対策についてお聞きしました。
学校の全国一斉休業に加え、移動自粛要請による一般利用客の減少で大きな影響が出ています。このため県に支払われる線路使用料を県議会の議決を経て減免することが決まっています。減収に対する補てんや税負担の軽減等、地域公共交通機関の通常運行を支える支援の必要性を国に求めていきたいと思います。
新学期が始まったばかりの県立高等学校では、全国緊急事態宣言により、来週20日から再び一斉臨時休業することになりました。高校生たちの賑やかな声が一日も早く戻ってくることを願うばかりです。