#7日間ブックカバーチャレンジ① 心に残る良書をアップしています

 青森市内にお住いの大先輩の渋谷 進さんから声を掛けていただきました。

 奨学金とアルバイトで生活費を賄っていた学生時代、ささやかな楽しみが書店巡りでした。その頃購入した文庫本のなかから今日の一冊は、ヴィクトル・ユゴー著「九十三年」。上下二巻を改めて手にして、先ず文字の小さいことに驚きました。若いということは、それだけで偉大なことだと実感。

 ユゴーが国外追放のなか、構想から実に十年の歳月をかけて書き上げた大作。フランス革命を舞台にしているものの、歴史小説というより、ヒューマニズムの人間群像を描いた人間小説という言葉が相応しい。

 令和という時代の転換点に立ち、ウィルス感染症の脅威に世界中が立ち向かう今、示唆に富む一書ではないかと思います。読む者を飽きさせないユゴーワールドに包まれてみてはいかがでしょうか。( ^^) _U~~

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文豪ヴィクトル・ユゴーに魅了された学生時代