新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大学や専門学校等の臨時休校が相次いでいます。
このため奨学金の手続きが、在籍校に出向くことなく、郵送やメールにより自宅で完了出来ることになりました。
また家計の急変により授業料の支払いや生活費に困っている方も、諦めることなく遠慮せず相談してください。
いずれも在籍校や日本学生支援機構に確認・相談してください。皆さんの学ぶ意欲を応援しています。
今日ご紹介する心に残る一書は、映画脚本家リー・ホールの「天使にさよなら」です。
階級制度が色濃く残るイギリスを舞台に、不器用な父親と繊細な11歳の少年ジミーが、お互いに愛情をうまく伝えられず葛藤しながら、心のふれあいを通じ成長していく姿をやさしく描いた、父と子の感動の物語です。
映画化された作品だけに、肩肘張らずゆったりとした気分で読んで戴ける作品だと思います。(竹書房文庫)
#ブックカバータッチ
青森市内にお住いの大先輩の渋谷 進さんから声を掛けていただきました。
奨学金とアルバイトで生活費を賄っていた学生時代、ささやかな楽しみが書店巡りでした。その頃購入した文庫本のなかから今日の一冊は、ヴィクトル・ユゴー著「九十三年」。上下二巻を改めて手にして、先ず文字の小さいことに驚きました。若いということは、それだけで偉大なことだと実感。
ユゴーが国外追放のなか、構想から実に十年の歳月をかけて書き上げた大作。フランス革命を舞台にしているものの、歴史小説というより、ヒューマニズムの人間群像を描いた人間小説という言葉が相応しい。
令和という時代の転換点に立ち、ウィルス感染症の脅威に世界中が立ち向かう今、示唆に富む一書ではないかと思います。読む者を飽きさせないユゴーワールドに包まれてみてはいかがでしょうか。( ^^) _U~~