歴史的建造物の保存活用を調査

 営林局に勤務していた方々からの相談を受け、青森市指定有形文化財の青森森林博物館を表敬し、葛西進館長と青森市文化財課職員の案内で視察させていただきました。

 明治41年(1908年)に青森大林区署(のちの青森営林局)庁舎として建築されたルネサンス式木造建築物です。青森県産のヒバ材を使用した建物には、菱葺屋根をはじめ随所に明治の匠の建築技術が施されています。

 映画「八甲田山」の撮影にも使われ、最近ではインスタ映えするとの口コミが広がり、手作り衣装を披露する撮影会にも利用されているそうです。構内には津軽森林鉄道で木材搬出に使用された車両も保存されています。

 大正時代に増築された車寄せ周辺の前庭には、約100種類300本の木々が植えられ、四季を彩っています。歴史と森林文化が融合した国内でも有数の有形文化財を後世に伝承していく為、青森市と協議を重ねていきたいと思います。

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