ロシア連邦サハリンから我が国の首都圏へと天然ガスパイプラインを敷設しようとのプロジェクトが、日ロ両国の民間機関が主導し進められています。全長1千5百キロメートルに及ぶパイプラインは、サハリンから北海道を経由し津軽海峡を経て、本州の玄関口の青森県太平洋岸を通す計画案となっています。
昭和40年代から国家プロジェクト「むつ小川原開発計画」が進められてきたエネルギー供給拠点の青森県の産業振興と雇用創出が期待されます。
平和条約締結にむけた日ロ両国首脳会談での機運を背景に、同プロジェクトの進展が現実味を帯びてきた感があります。安定的なエネルギー調達の面からも期待したいと思います。