農林水産常任委員会で世界農業遺産登録にむけた県の積極的な取組を求める!

 昨日開かれた農林水産常任委員会で、「世界農業遺産」認定申請にむけた県の積極的な取組を質しました。
 「世界農業遺産(GIAHS)」は、国際連合世界食糧農業機関(FAO 本部:イタリア・ローマ)が未来に継承すべき農業遺産2年に一度認定しているものです。後世に遺すべき歴史的建造物や自然景観等を認定し、保護・保全に努めているユネスコ世界遺産とは異なり、継承すべき農業システムや農業を通じて育まれてきた景観や文化等を認定し、積極的な活用による農産物のブランド化、観光資源化を図ろうとするものです。認定後の地域での広がりや継続した取組が求められており、地域活性化につながる画期的な国際的認定制度と言って過言ではありません。
 「五所川原6次産業化推進協議会(佐藤晋也会長)」の下部組織「青森りんごで世界農業遺産研究会」が認定申請にむけ活動を展開しております。行政主体の取組で認定された国内5地域とは異なり、行政のほか民間企業や農業高校等、幅広い方々により構成されており、認定後の活動の広がりが期待されます。
 申請に際し関係する市町村との連携を図ることが不可欠であることから、私は質問のなかで県庁内の連携強化と市町村への働きかけなど、県の積極的な関与を求めました。成田県農林水産部長は答弁で、農林水産部をはじめ庁内関係課との連携を図り、関係市町村の合意形成にむけた検討会議の開催等に取組んでいく意向を示しました。
委員会の模様が本日付け「東奥日報」5面に記事掲載されました。