9月19日に開会し知事から上程された議案について審議している第275回定例県議会において、会派「公明・健政会」を代表し質疑に立たせて戴きました。今後5年間の青森県の基本方針を定める「次期青森県基本計画」の素案をもとに、計画策定の県の考え方を質したほか、CI戦略に基づく青森ブランド発信の必要性を指摘させて戴きました。このほか胃がん予防対策としてヘリコバクター・ピロリ菌感染リスク検査の有効性も指摘させて戴きました。
平成22年度時点で青森県民の平均寿命は、男性77.28歳、女性85.34歳となっており、8.06歳の差があります。夫を亡くした後、8年余にわたって妻が生きていることになります。また自立して健康で生活する健康寿命は、男性68.95歳、女性73.34歳です。平成22年度時点で、青森県民の平均寿命と健康寿命との差は男性8.33歳、女性12歳となっております。
超高齢社会と言われる現在、延伸する平均寿命と自立して健康に生活できる健康寿命との差をいかに短縮していけるかが、医療費や介護給付費の増大による社会保障費を抑制することに繋がります。
この様な視点から本日質疑をおこないました。治療に重きを置く医療から、未病対策を意識する予防医学に対する官民挙げての取組みを一層活発に進めていくべきと思います。そして青森県から全国に発信され定着しつつある医療・介護・保健の連携による「地域包括ケアシステム」の充実にむけ引き続き取組んで参りたいと思います。