県立中央病院そばに7月26日開設された簡易宿泊施設「ファミリーハウスあおもり」を、本日県議会公明・健政会として視察してきました。
産科医の減少により青森県の周産期医療に果たす県立中央病院の役割りは益々重くなっております。それに伴い遠隔地からの来院者も増えており、来院者やその家族の利便性対策もまた重要な課題となっております。
このため「ファミリーハウスあおもり」は、国の第三次地域医療計画対策事業活用により、青森県が設置し、管理運営を民間に委託する「官設民営」方式を採用しました。全国的にも「マクドナルドハウス」に代表される民間による施設のほか、病院が施設を設置する例はこれまでもありましたが、「ファミリーハウスあおもり」は官設民営の全国初の施設として注目されております。
視察では健康福祉部医療薬務課の三浦朋子副参事と同施設を運営するNPO法人青森地域再生コモンズの阿部一能副理事長から、設置までの経緯や課題、開設一カ月間の利用状況などについてそれぞれ説明戴き、そのご種々意見交換させて戴きました。
私は平成19年に議会質問を通し県に対策を求めたことがあり、県は同年民間アパート借り上げによる試験運用を実施した経緯があります。その後も施設設置の必要性が増してきていることから、そのときの課題をふまえ、今回の「ファミリーハウスあおもり」設置に至ったものです。今回は国の第三次地域医療計画対策事業活用による二カ年の試験運営となっていることから、常設にむけ青森県、県立青森中央病院とNPO法人による運営委員会を設置し、課題を整理するとともに対策を講じていくこととしております。
県立中央病院に限らず遠隔地からの来院者にとり低料金で利用できる同施設の利便性はあるものの、まだ充分認知されていないことから、今後は県立中央病院による周知にむけた広報が最も期待されるところです。利用を希望する方は、お気軽に県立中央病院にお問合せください。