脳脊髄液減少症患者支援の会要望活動に参加

 交通事故やスポーツ外傷等、身体に強い衝撃を受けることにより脳脊髄液が漏れ発症する「脳脊髄液減少症」の、患者や家族などで組織する支援の会青森(神初枝世話人)による、県知事への要望活動に紹介議員として参加いたしました。
 同症状は頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、倦怠感等の様々な症状が複合的に発言するもので、怠け病や精神疾患等と診断されることも多く、患者の皆さんは大変辛い状況におかれております。
 現在、厚生労働省研究班により研究が進められており、昨年5月には「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究」との中間報告が提出されております。「交通事故を含む外傷が1/3の5例に認められ、外傷が契機になるのは、決して稀ではないことが明らかとなった」との、これまでの医学界の常識を覆す内容となっており、脳神経外科学会や生命保険業界などでも関心が高まっております。
 青森県内でも適切な治療が受けられず苦しんでおられる方が多数存在しているとみられ、一日も早い保険適用と県内医療機関での診療体制の充実が急務の課題となっております。
 これまで患者の皆さんからの相談に対応するなかで、NPO法人脳脊髄液減少症患者・家族支援協会(中井宏代表理事)の二度に亘る要望活動に同席したほか、一般質問を通じ県の取組みを促し、相談窓口設置に至っております。また意見書提出者として県議会での意見集約に努めてまいりました。
 厚生労働省の研究班は二年後の保険適用にむけ研究を継続していくことにしており、引き続き支援活動を進めてまいりたいと思います。