脳脊髄液減少症診断基準が明らかに!

厚生労働省脳脊髄液減少症に関する研究班が画像による初めての診断基準を14日公表した。交通事故やスポーツなどにより頭部や全身を強打することが原因となり、脳脊髄液が漏れることにより発症する症状で、被害者と保険会社との間での訴訟が全国各地で相次いでいる。研究班がこのほど発表した診断基準では、CT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像診断装置)で髄液の漏れを確認することにより診断するという。治療にはブラットパッチ療法が有効とされているものの、保険適用外のため、一回約30万円もの自己負担が必要となる。
県議会公明・県政会では保険適用を国に求める意見書を提出したほか、勉強会を主催するなど、患者・家族支援協会と連携し、県内への普及啓発に取組んできた。また全国に先駆けて県庁内に電話による相談受付窓口を設置させることができ、患者や家族から多いに喜ばれている。残念ながら今回の診断基準の決定が診療報酬改定の審議に間にあわなかったことから、保険適用は見送られたが、一日も早い保険適用とともに全国的な相談支援体制の構築が急がれている。署名にご協力いただいた方々にこの場を借りて感謝申しあげます。